3D CADで炉の設計

大村 篤司

3D CADで炉の設計

私は炉の設計を担当しています。自宅で3D CADのソフトを使用して作業を進め、基本的に週1回、出社する働き方をしています。

私の仕事は当社の営業担当がお客様から受注した内容を確認するところから始まります。最も多いケースは、炉の更新です。炉の更新では、現行炉の形状などを概ね踏襲する方法が一般的なため、現状の形状をベースに配管やデッキなどを肉付けしていく作業が多くなります。
全体的な形状の設計を終えると、工場でのレイアウトなども合わせてお客様に提示します。その後、何度か修正を重ねてお客様の承認をいただいてから、各部品の細かい設計を進めます。

私は転職して2年目です。前職でも様々な設計を経験しており、その経験を現在の業務に活かすことができています。

設計した炉を実際に見られる達成感

大村 篤司

設計した炉を実際に見られる達成感

当社が得意とするアルミニウム溶解炉の近くには、溶けたアルミ溶湯を金型に充填するためのダイカストマシンがあります。このダイカストマシンが溶湯をすくう柄杓型のラドルと溶解炉が干渉しないように設計することが、大きな注意ポイントの1つです。また、新しい炉がお客様の工場の搬入口を通ることや、レイアウト上の問題がないことを確認するのも重要です。
この仕事で面白いのは、自分の設計が実際に形状を持つ製品になっていくところですね。ダイカストマシンとのスペースの取り合いなどに問題がなく、機構がうまく動いたときには大きな達成感があります。
当社の場合、私の設計を基に工場や現場などで炉が製作されます。そのため、PCモニター上に表示される3Dデータだけでなく、実際に形となった炉を自分の目で見ることができます。

リモートと対面の組み合わせで
仕事をより確実に

大村 篤司

リモートと対面の組み合わせで
仕事をより確実に

私は基本的にリモートワークなので、会社とのやり取りはメールやWeb会議、電話で行っています。この働き方で問題が起きることはほとんどありませんが、まったく新しい仕事や大規模な物件の場合、対面で話した方が意思が疎通しやすいと感じます。

具体的には、配管のルートや付属機器の置き方などの込み入った話のケースです。そのため、週1回の出社日をそのような事項のすり合わせに当てています。

トウチクには助け合う社風があります

大村 篤司

トウチクには助け合う社風があります

私は静岡市の自宅を離れられない事情があり、従来の働き方では磐田市の会社に勤めることが難しかったのですが、会社がリモートワークを認めてくれたおかげで設計のスキルを活かして働けています。
また、私の入社と同時に新しいCADソフトを導入するなど、効率的に働く環境の整備にも力を入れてくれています。

私は週1回の出社ですが、社員が助け合う当社の社風を深く感じる出来事がありました。
先日、私の自宅は台風の影響で土石流の被害を受け、周囲が石などで埋まってしまいました。その際、社長をはじめとした社員の皆さんが救援に駆けつけ、土石の除去を手伝ってくださいました。体力を使う大変な作業でしたが、皆さんが率先して働いてくださったおかげで、何とか通常の生活に戻ることができました。皆さんの気持ちに感謝するとともに、仲間思いの熱い会社で働けてよかったと嬉しく思いました。